初心者のための「キャッチコピーの作り方」

今回の記事は、コピーライティング初級者のためのノウハウとなります。

もし、あなたに、それなりの知識と経験があるならば、
この記事は無視していただいてかまいません。


しかし、もし、あなたがコピーライティングについて学び始めた段階であれば?

今回の記事は、あなたにとって、とても有益な情報となるでしょう。

では早速、本題に入りたいのですが…


Q. コピーライティングで最も重要なパーツとは?


それは、「キャッチコピー」です。

キャッチコピーとは、広告においてもっとも目立つ場所に設置する「掴み」の部分。

お客さまが最初に目にする言葉です。

音楽でいえばイントロ。

漫才でいえば、まさに「ツカミ」の部分となります。

音楽や漫才がそうであるように、人に何かを聞いてもらおう、見てもらおうと思うならば、
最初の数秒で強烈なインパクトを与えなければ、相手は、なかなか興味をもってくれません。

広告もまったく同じです。

お客さまは、最初に目にする言葉で、その広告を読むかどうかを瞬時に判断します。

つまり、一瞬で強烈なインパクトを与えるキャッチコピーがなければ、
その広告は読まれませんし、広告が読まれなければレスポンスは得られません。

実際、キャッチコピーを変えるだけで、広告の反応が倍増するケースもありますから、
もし、あなたが今後、コピーライティングを学び、仕事に活かそうと思うのであれば?

何よりも先に、キャッチコピーの作り方について学ぶべきです。



Q. でも、キャッチコピーってどうやって作ればいいの?


キャッチコピーの作り方には、実にさまざまな方法があります。

アマゾンで「キャッチコピー」と検索すれば、それにまつわる本がたくさんでてきます。

中には難しいテクニックも紹介されておりますが、
初心者であるあなたが、まず、実践すべきことは至ってシンプル。

それは、キャッチコピーでは、自分の伝えたいことを伝えるのではなく、
「相手が欲していることを伝え、約束する」ということ。


「なんだ、そんなことか…」と、思われたかもしれませんが、
経験のある方でも、よくこのポイントを忘れてしまうものです。

次のケーススタディに取り組めば、あなたもこの重要性に気づけるでしょう…



Q. ケーススタディ:ある英会話教室の場合


たとえば、あなたは英会話教室を経営していたとします。

講師は全員ネイティブ。

しかも、あなたの教室は最寄りの駅から徒歩1分の立地にあり、
マンツーマンレッスンなのに料金は相場の80%。

さらに、入会金と1ヶ月目の月謝が無料です!

さて、あなたはこのような状況で、生徒募集の広告を作ることになりました。

どのようなキャッチコピーにしますか?

まず、ダメなキャッチコピー例をお伝えしましょう。

それは、以下のようなキャッチコピーです。

【ダメなキャッチコピーの例】

「○○スクールの講師は全員ネイティブ!今なら入会金と1ヶ月目の月謝が無料!」
「最寄り駅から徒歩1分!マンツーマンレッスンなのに○○円!」


教室の強みをしっかりと訴求しているキャッチコピーに見えますが、
これでは、さきほどお伝えした「相手が欲していること」を伝えているとはいえません。

考えてみてください。

英会話教室に通いたいと思う人は、どのような欲求があると思いますか?

いうまでもなく、「英語が話せるようになりたい!」という欲求です。

では、もういちど、以下のキャッチコピーをみてください。

【ダメなキャッチコピーの例】

「○○スクールの講師は全員ネイティブ!今なら入会金と1ヶ月目の月謝が無料!」
「最寄り駅から徒歩1分!マンツーマンレッスンなのに○○円!」


お客さまの「英語が話せるようになりたい!」という欲求を
ダイレクトに刺激している言葉は、どこにあるでしょうか?

お客さまの「英語が話せるようになりたい!」
という欲求を約束する言葉が、どこにあるでしょうか?

これらのキャッチコピーは、売り手が伝えたいことであり、
お客さまが欲している内容を伝えているのではありません。


つまり、お客さまのハートを一瞬で掴めないキャッチコピーということです。


Q. じゃぁ、どんなキャッチコピーならOKなの?


この英会話教室の場合、どのようなキャッチコピーが
お客さまが欲していることを伝えているキャッチコピーになるでしょうか?

わたしなら、こうします…

【良いキャッチコピーの例】

「海外旅行で英語に困りたくない方へ…」
「1ヶ月以内に、英語が上達しなければ入会金と月謝をお返しいたします。」



かなり印象が変わったと思いませんか?

なかなか、こういったメッセージを外に出すのは勇気がいることですし、
英語が上達せずに、1ヶ月で辞めてしまう人も増えるかもしれません。

しかし、40件の入会があって、1ヶ月以内に20人が辞めた場合と、
10件の入会があって2人が辞めた場合、ビジネス的にどちらが得でしょうか?

レスポンス広告の使命は、1件でも多くの反応を得ること。

それなのに、世の中の多くの会社が、思うような反応をだせずに悩んでいます。

その理由の多くが、自分の伝えたいことを伝えるだけの広告を作ってしまい、
お客さまが欲していることを伝えられていない、または、約束できていないからです。

もちろん、ウソや誇大広告はダメですが、あなたができる最大限の範囲で、
お客さまの欲求が叶うことを約束してあげなければ、思うように反応は得られません。

また、約束は、お客さまが信じられる範囲でとどめる必要もあります。
(オーバーな約束は、怪しく思われてしまいますから…)

それでは、今回の話をまとめましょう。


A. 初心者のための「キャッチコピーの作り方」

1. 広告においてもっとも重要なのはキャッチコピー
2. キャッチコピーが悪ければ、広告は読まれない
3. キャッチコピーでは、お客さまが欲していることを伝え、約束すること


※もし、キャッチコピーついてもっと知りたいと思われたならば、以下の記事をご覧ください。
>> 売れるキャッチコピーの「4つのルール」と理解に役立つブログ記事まとめ14選


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大橋一慶

「売れるコトバ作りの専門家」。2002年からネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、年間10億円の売上に貢献するなど、ネット・紙媒体を問わず多くの案件を成功させる。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも驚異的なレスポンスを叩きだす。株式会社みんなのコピー代表取締役。