すべての広告の成否は、各広告の見出しで何を言うかで決まります。
例え、どれだけビジュアルが目立っていようが、ほとんどの人は、
見出しだけを見て、広告に関心があるかどうかを判断しているからです。
著名な広告マンであるドン・ベルディングは、
「広告効果の75パーセントは、キャッチコピーによって決まる」と言います。
要するに、キャッチコピーでターゲットの興味を引くことができなければ、
それに続くコピーが、どれだけ優れたものであったとしても読んでもらえません。
投資した広告予算の何倍もの費用対効果を得るか、それとも、お金をドブに捨てるか…。
キャッチコピー次第で、驚くほど大きな差が生まれるのです。
キャッチコピーを変えるだけで、大きく売上げに差がでることを知っているコピーライターは例外なく、みなキャッチコピーの重要性を説いています。
例を挙げてご説明しましょう。
広告業界において、80年以上に渡って
読み継がれているバイブル「広告マーケティング21の原則」。
著者であるクロード・ホプキンスは、本書のなかでこう述べています。
わたしは、本文よりも見出しの部分にはるかに長い時間を割いている。一つの見出しを考えるのに、何時間もかかることはざらだ。たくさんの失敗作のあとに、ようやくこれという見出しが決まることも多い。(中略)見出しがどれほど大きな差をもたらすかは、本書が推奨するキー付き広告への反応を見ればわかる。同じ広告でも、見出しが違えば反応はまったく異なる。見出しを変えただけで、反応が5倍から10倍にはねあがることも珍しくない。
「広告マーケティング21の原則」 クロード・ホプキンス
また、「現代広告の父」として知られる、デイヴィッド・オグルヴィ。
彼も、自身の著書「ある広告人の告白」のなかで、このように語っています。
ほとんどの広告において、ヘッドライン(=キャッチコピー)は最重要要素だ。それは、読者に読むかどうかを決めさせる電報である。平均してボディコピーを読む5倍の人がヘッドラインを読む。ヘッドラインを書けば、もらった1ドルのうちの80セントを使ってしまったことになる。つまり、ヘッドラインだけである程度の売り込みをしなければ、クライアントの金の80パーセントを無駄にしてしまうのだ。ヘッドラインのない広告を書くなどは、すべての罪のなかでも一番重い罪だ。(中略)ヘッドラインを変えただけで、売上げが10倍も違ってくることもある。
「ある広告人の告白」 デイヴィッド・オグルヴィ
このように、キャッチコピーは広告における最重要テーマです。
わずか一文の違いで、2倍どころか10倍も反応が変わることも珍しくありません。
もし、あなたが、いまの広告から満足のいく結果が得られないのなら、キャッチコピーを変えてみてはいかがでしょうか。
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大橋一慶
「売れるコトバ作りの専門家」。2002年からネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、年間10億円の売上に貢献するなど、ネット・紙媒体を問わず多くの案件を成功させる。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも驚異的なレスポンスを叩きだす。株式会社みんなのコピー代表取締役。
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