Facebook広告の反応を2倍にしたキャッチコピーの秘訣

今回は、バナー広告で、もっと多くのアクセスを集める方法をお伝えします。

もし、あなたが、今回のコピーライティング術を正しく使えるようになれば?

あらゆる広告媒体で、高いCTRを叩き出せるようになるでしょう。

※CTR=クリック・スルー・レート
CTRとは、その広告がクリックされたパーセンテージのことを言います。例えば、100回広告が表示されて、閲覧者の1人がその広告をクリックしたならば、CTRは1%ということです。



さて、2012年の3月~4月頃の話です。

わたしは、テストの一環として、フェイスブック広告で自社サイトをプロモーションしていました。

フェイスブックでは、バナー広告を配信できます。

原稿仕様は、左に画像が掲載でき、タイトルが約20文字、本文が約50文字。

フェイスブック広告イメージ


広告の配信先は、ある程度のセグメントができますが、広告を掲載してから数日間は、思ったように広告がクリックされず、アクセスが集まりませんでした。

アドワーズなどのPPC広告で反応が良かったコピーを使っていたにもかかわらず…。

しかし、広告のタイトルを、あるコピーへ変えただけでCTRは2倍になりました。



Q. なぜ、CTRが2倍になったのか?


その理由を説明する前に、まず、実際に使ったコピーを見てもらいましょう。

■改善前のコピー(CTR0.08%)

改善前のコピー


Facebook広告の平均CTRは、0.04%~0.05%と言われています。

改善前のコピーは、CTR0.08%ですが、
これでは、まだ効率の良いプロモーションとは言えません。

そこで、このコピーのタイトルを

「コピーライティングは勉強するな!」

に変えました。

すると、CTRは、0.16%を超えました。

■改善後のコピー(CTR0.16%)

改善後のコピー


たった16文字程度のタイトルが、レスポンスを約2倍に変えてしまったのです。

なぜ、CTRが2倍になったのか?

それは、このタイトルに「思わずクリックしてしまう心理効果」が働いているからです。



Q. 思わずクリックしてしまう、心理効果とは?


それは、「カリギュラ効果」です。

カリギュラ効果とは、あえて禁止命令をだすことで、読み手の欲求をさらに高める手法。

一番わかりやすい例が、週刊誌の「袋とじ」でしょう。

その中には何が書かれているのか、どんな写真を楽しめるのか?

禁止されるほどに、中が気になってしまいますよね。

また、「一見さんお断り」などの言葉も、その先にある世界を思わず想像してしまいます。

この心理トリックを活用したコピーが、読み手を反応させる秘訣です。



Q. カリギュラ効果は、どうやって使えば良いか?


カリギュラ効果は、キャッチコピーなどの目立つ部分で使うと、その効果が顕著に現れます。

さらに、ターゲットが欲しいもの、高い興味を持っているものに、あえて禁止命令をだすことで、カリギュラ効果は、高い威力を発揮します。

フェイスブック広告では、コピーライティングに興味を持っていそうな方たちにセグメントして広告を配信しました。

ですから、「コピーライティングは勉強するな!」というコピーを見た瞬間、コピーを勉強する価値をご存じのターゲットは、広告を無視できなくなったということです。

例えば、ターゲットが、不動産投資をしようと思い、色々と情報を調べている人ならば?

「不動産投資はまだやるな!」と伝えれば、読み手は「え、なんで?」と、その先をどうしても知りたくなり、あなたのメッセージを無視できなくなります。

ターゲットがレーシックに興味を持っている層ならば?

「レーシックはまだやるな!」と伝えることで、彼らの注意を一瞬で掴めます。

また、「本気でレスポンスを高めたい方以外は、当社に広告制作は依頼しないでください」という訴求をすれば、特定のターゲットの注意を掴むだけではなく、あえて敷居を高く見せることで、サービスの信頼性や自信を訴求することも可能です。

余談ですが、NLPの分野では、否定する言葉は、人の潜在意識に強烈なイメージをもたらす効果があると言われています。

※NLP=神経言語プログラミング
脳の取扱説明書とも呼ばれる、日常で実践できる心理テクニックを体系化したもの。



例えば、「日本の国旗をイメージしないでください」と言われたら?

逆に、日本の国旗をイメージしてしまったのではないでしょうか?

このような心理効果もあることから、カリギュラ効果を使ったコピーは、人を注目させ、あなたが思う方向へ読み手を導くことができるのです。

それでは、今回の話をまとめましょう。


A. Facebook広告の反応を2倍にしたキャッチコピーの秘訣

1. カリギュラ効果(禁止命令により、読み手の欲求をさらに高める手法)を使う
2. ターゲットが欲しいもの、高い興味のあるものに、禁止命令をだせば効果大
3. カリギュラ効果は、サービスの信頼性を高める上でも効果的
4. 否定語は、人の潜在意識に強烈なイメージをもたらす効果がある


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大橋一慶

「売れるコトバ作りの専門家」。2002年からネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、年間10億円の売上に貢献するなど、ネット・紙媒体を問わず多くの案件を成功させる。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも驚異的なレスポンスを叩きだす。株式会社みんなのコピー代表取締役。