スラスラ読めて、高反応なレイアウトの作り方

読みやすさが、レスポンスを変える!


レイアウトとは、すなわち、広告に乗せる素材(キャッチコピー、ボディコピー、写真やイラストなどの素材、利用者の感想文、オーダーフォームなど)の配置です。

広告が読みやすくなければ、どれだけ威力のあるコピーでも、効果は半減します。

なので、読者がキャッチコピーからオーダーフォームまで、スラスラと読み進めるレイアウトを、ここで学んでおきましょう。



読み手の視線の流れを知る、「アイフロー」とは?


アイフロー(=Eyeflow)は、直訳すると「目の流れ」という意味。

「人間の注目する自然な目線の動き」を指す言葉として使われています。

セールスコピーは記載する文章量が多くなりますので、読者がどのような目の動きをするかを予め想定し、レイアウトを決める必要があります。

WEB媒体でよく見られる、横組みで文章が構成される場合は、「Z型」の目の動きを意識してください。(図A)

紙媒体でよく見られる縦組みで文章が構成される場合は、「N型」の目の動きを意識してください。(図B)


図A:「Z型」のアイフロー

図B:「N型」のアイフロー


キャッチコピーの配置(どこが一番目立つのか?)


まず、一番注意すべきポイントは、キャッチコピーの位置です。

キャッチコピーは一番目立つところに配置せねばなりません。

左上から読み進める横組みの広告ならば、読者の目の動きは「Z型」になりますから、
その広告の一番左上に大きな文字で配置します。(図A)

右上から読み進める縦組みの広告ならば、読者の目の動きは「N型」になりますから、
その広告の一番右上に大きな文字で配置します。(図B)

もし、キャッチコピーを掲載するためのスペースがとれるのであれば、その広告の一番上に、センター寄せで大きく配置してください。

稀に、広告の一番下や中心などにキャッチコピーを配置するような、奇をてらった印刷物を見ますが、多くのコピーライターが過去のテストで実証するように、効果が得られませんので、ご注意ください。


図A:「Z型」のアイフロー

図B:「N型」のアイフロー


リードコピーの配置(滑り台効果を得るために…)


いうまでもなく、キャッチコピーより目立ってはいけません。

キャッチコピーを読み、興味を持った人が、すぐに読み始められる位置から、リードコピーを書きだしてください。

ポイントは、キャッチコピーのすぐ近くに配置することです。

わかりやすいように例を出しておきます。(図A、B)


図A:「横組」の場合

図B:「縦組」の場合


ボディコピーの配置(ボディコピーへ誘導するには?)


いうまでもなく、キャッチコピーやリードコピーより目立ってはいけません。

キャッチコピーを読み、リードコピーを読み、長い文章を読む気になった人が、すぐに読み始められる位置から、ボディコピーを書きだしてください。

ポイントは2つ。

一つ目は、「Z型」、「N型」のアイフローに沿って、リードコピーを読み終わったあと、すぐに読み進める場所に配置してください。

2つ目は、どこから読み始めればよいかが、すぐに分かるよう、最初の一文字を大きくするか、目立った小見出しを用意することです。

わかりやすいように例を出しておきます。(図A、B、C、D)


図A:「横組」の場合(最初の一文字を大きくする)

図B:「横組」の場合(目立った小見出しをつける)

図C:「縦組」の場合(最初の一文字を大きくする)

図D:「縦組」の場合(目立った小見出しをつける)



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大橋一慶

「売れるコトバ作りの専門家」。2002年からネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、年間10億円の売上に貢献するなど、ネット・紙媒体を問わず多くの案件を成功させる。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも驚異的なレスポンスを叩きだす。株式会社みんなのコピー代表取締役。