反応が変わる9のチェックリスト

コピーライティングで重要なキャッチコピー。キャッチコピーで広告のレスポンスが2倍変わることはめずらしくありません。

この9項目は、売れるキャッチコピーを作るときに重要なポイントです。

① 1人に向けて書いてるか?
② すぐれた提案はあるか?
③ ベネフィットをイメージできるか?
④ 意外性は?
⑤ パッと見て3秒で伝わるか?
⑥ !ではなく?が似合う表現か?
⑦ 続きが気になるか?
⑧ 社名や商品名は本当に必要?
⑨ 忘れられない一言はあるか?

ツイッターで反響があった投稿内容ですが、今回は、この9のチェックリストについて詳しく解説します。

①1人に向けて書いてるか?

そもそも、お客さんはコピーを読む気がありません。この問題を突破するには、読み手から「これってわたしのための案内だよね?」と思っていただくこと。つまり、ターゲットを具体的に絞り込んだメッセージが必要。ターゲット母数が100人なら30人でもなく、たった1人を狙い撃ちましょう。万人ウケを狙ったコピーは、万人の頭上を通り過ぎます。しかし、たった1人を動かすコピーは強い共感を生み、それに近い多数を動かします。

②すぐれた提案はあるか?

キャッチコピーに求められるのは、すばらしいコトバや秀逸な表現ではありません。読み手が「なにそれ!めっちゃ気になる!」と反応する優れた提案が何よりも必要です。なぜなら、お客さんが広告に求めるのは「自分にとって有益な情報」だから。すばらしいコトバや秀逸な表現に手を叩いて喜ぶのは、同業者か一部の広告マニアだけ。書く前に、読み手が飛びつく「魅力的な提案」を考えましょう。

③ベネフィットをイメージできるか?

ベネフィットとは、商品やサービスから得られる嬉しい未来のこと。ベネフィットを語らないキャッチコピーは、何も売らないキャッチコピーとおなじ。お客さんはベネフィットを得るために商品を買うのですから。

キャッチコピーではベネフィットを魅力的に語りましょう。コツは、お客さんの五感に訴えること。

・コピーA「たくさん集客できます」
・コピーB「お申込の電話が鳴りやみません」

Aはベネフィットを言葉で語っただけですが、Bはベネフィットを視覚的にイメージできる表現です。五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)のいずれかに訴えるコピーは、ベネフィットがより魅力的にイメージでき、読み手のハートをガッチリつかみます。

④意外性は?

読み手は広告に有益な情報を求めています。つまり、あたりまえのことを、あたりまえに語っても興味を持ってもらえません。ここで重要になるのが「意外性」。読み手が「え?どういうこと?」と反応する意外性があれば、どれだけ忙しくても、続きを読んでみようとおもいます。

⑤パッと見て3秒で伝わるか?

パッと見てベネフィットが伝わるコピーでなければ、お客さんは読むのを面倒に感じ、すぐに離脱します。もし、キャッチコピーが長くなってしまったら、不要なコトバをなるべく削除しましょう。そして、必ず見てもらいたいコトバのサイズや色を装飾して、目立たせましょう。

⑥!ではなく?が似合う表現か?

「!」が似合うキャッチコピーは良くないと言われています。メガホンで叫ばれたら耳を塞ぎたくなりますよね。「?」で終わる表現に変えれば、まだ少しは読まれます。「これめっちゃスゲーぞ!」→「なんでスゴイか知りたい?」みたいな感じ。伝える言葉ではなく、知りたくなる言葉ってこと。

⑦続きが気になるか?

キャッチコピーの目的は、読み手の注意を一発で掴み、続きを読む気にさせること。つまり、キャッチコピーでは、次に続く文章を読み進めたくなる表現が求められます。コツは「あえて不完全な情報」を与えること。読み手に「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」と思わせるのがポイントです。

⑧社名や商品名は本当に必要?

商品名、会社名をキャッチコピーに大きく載せてよいのは下記のケース。

1、その商品を買う気マンマンの人がたくさんいる
2、または目の前にいる(指名検索など)
3、その名を認知させるためのイメージ広告


なんとなく名前を大きく表示するのは失敗のもと。まずは、ベネフィットを伝えましょう。

⑨忘れられない一言はあるか?

広告を見て、すぐに申し込むお客さんは多くありません。お客さんのほとんどが、いくつかの情報を巡り、最後まで覚えていた商品の中から選びます。つまり、キャッチコピーのどこかに「読み手が忘れられないコトバ」を置いておかなければ忘れられてしまうのです。

もっと学んでみたいなら?

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大橋一慶

「売れるコトバ作りの専門家」。2002年からネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、年間10億円の売上に貢献するなど、ネット・紙媒体を問わず多くの案件を成功させる。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも驚異的なレスポンスを叩きだす。株式会社みんなのコピー代表取締役。