「DJポリス」から学ぶ説得術

日本のワールドカップ出場が決定した、2013年6月4日の晩。

歓喜した多くのサポーターが、その喜びを分かちあおうと、
東京・渋谷のスクランブル交差点に殺到しました。

大人数のサポーター達がいっせいに集合し、現場はもう、お祭り騒ぎです。

このような中、ある1人の機動隊員のアナウンスが、
集まったサポーターたちの心を鷲掴みにし、
トラブルを最小限に抑えたことが話題となりました。

その機動隊員は、今「DJポリス」として、各方面から注目されていますが、
今回は、話題の「DJポリス」のトークを「説得術」という観点から分析してみましょう。


Q. なぜ、DJポリスの言葉は、熱狂するサポーターに響いたのか?


最も重要な点は、DJポリスは、サポーター達と
「ラポールの構築」に成功していたからと考えられます。

ラポールは、脳の取扱説明書とよばれる実践心理学の
NLP(神経言語プログラミング)で使用される言葉です。

ラポールとは、お互いの心が通じ合い、互いに信頼し合い、承認し合い、
感情の交流をスムーズに行える関係が成立している状態のこと。

わかりやすく言えば、「この人って、いいかんじだよね」と思える関係のことです。

カウンセリングの分野で、ラポールの構築は必須ですが、交渉、営業などのビジネスシーンや、プライベートの人間関係においても、非常に効果的です。

考えてみて下さい。

あながが、良い印象を覚える人と、そうでない人の二人から、何かをお願いされた時。

あなたは、どちらの人の言うことを聞いてあげようと思うでしょうか?

ダイレクト・レスポンス・マーケティングの分野でも、
売り手と顧客でラポールを構築することが重要なことは、言うまでもありません。

なぜなら、どんな人も「嫌な感じの人や会社」から物を買おうとは思わないからです。



Q. どうすれば、相手とラポールが築けるのか?


ラポールを構築しようと思えば、相手に対して、
「誠意」「好意」「敬意」「共感」をもって接しなければなりません。

つまり、「頭ごなしに怒る」「命令する」「否定する」「注意する」「禁止する」、
というコミュニケーションでは、ラポールは構築できません。

この点、DJポリスが発した、

「ここにいる皆さんは日本代表のチームメイトです!」
「皆さんは12番目の選手です」
「怖い顔をしたおまわりさん。皆さんが憎くてやっているわけではありません!」
「心ではW杯出場を喜んでいるんです」
「こんな良き日に怒りたくはありません」
「私たちはチームメイトです」
「どうか皆さん、チームメイトの言うことを聞いてください」


という言葉は、サポーターへの「誠意」「好意」「敬意」「共感」に満ちあふれており、
一瞬で、サポーター達とラポールを築くことを可能にしました。

ラポールが構築されたことで、「警官ウゼー!」というサポーターの感情が、
「この人、良い感じだな」「言うことを聞いてあげよう」という感情に変わり、
負傷者、逮捕者ゼロという結果に結びついたのです。

また、あれだけの騒然とした現場で、
人々を注目させるには、「刺さる言葉」を使わなければなりません。

その点でみても、

「ここにいる皆さんは日本代表のチームメイトです!」
「皆さんは12番目の選手です」

という言葉は、カクテルパーティ効果が高く、とても有効と考えられます。
※カクテルパーティ効果については、こちらの記事をご参照下さい。


DJポリスは、警視庁内のアナウンス技術の競技会で優勝された実績をお持ちですが、
今回のアナウンスをみても、その技術は「素晴らしい!」の一言ですよね。

日頃、生死をかけた職務にあたられているわけですから、
相当な勉強とトレーニングを積まれているのでしょう。

今回お伝えしたラポールの構築は、セールスコピーを書く上でも、とても大切です。

私も常日頃から、ボディコピーの部分で、
読み手とラポールが築けるような文章を書くよう注意しております。

その辺りのノウハウは、また、別に機会にお伝えいたしますね。

それでは、今回の話をまとめましょう。


A. DJポリスに学ぶ説得術

1. 人を説得するには、まず、ラポールを構築する。
2. ラポールを構築するには「誠意」「好意」「敬意」「共感」を持って接すること。


いかがでしたか?

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大橋一慶

「売れるコトバ作りの専門家」。2002年からネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、年間10億円の売上に貢献するなど、ネット・紙媒体を問わず多くの案件を成功させる。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも驚異的なレスポンスを叩きだす。株式会社みんなのコピー代表取締役。