セールスコピーには、文学的に優れた表現や、オシャレでセンスの良い言葉や独創的な言葉、難しい言い回しは必要ありません。
セールスコピーは、あなたの国語力や文章センスを、読者に評価してもらうことが目的ではありません。
広告で紹介する商品の良さを魅力的に読者へ伝え、必要性を理解させ、商品を今すぐ欲しい気持ちにさせ、実際にお申込みしていただくことが、セールスコピーの目的です。
では、どのような文章表現が必要なのでしょうか?
そのポイントを、「5つ」ご紹介しましょう。
【ポイント1】簡単な言葉を使う
セールスコピーでは、小学校高学年でもわかる、簡単な言葉、簡単な説明を心がけてください。
読者は、あなたが思っているほど、真面目に広告を読もうとは思っていません。
なぜなら、広告は、自分でお金を出して買った本や雑誌ではないのですから。
それどころか、あなたに売り込みをしてきている読み物なのです。
広告には、【1】「読まないor見ない」、【2】「信じない」、【3】「行動しないor買わない」という読み手心理の3原則があります。
ですから、難しい表現をして、読者を悩ませたり、考えさせるなどの手間や時間を取らせてはいけません。
すぐに分かるシンプルな表現でなければ、読者は読むのを止めて、テレビを見たり、携帯電話をいじったり、違うことを初めてしまいます。
難しい言葉を1つ使うのであれば。その言葉を、簡単な言葉を3つ使って言い換えた方が賢明です。
【ポイント2】スラスラと読める文章
セールスコピーは、情報量が多くなるため、スラスラと読める文章でなければなりません。
お金を出して買った本や雑誌と違い、広告は、読者にとって、読まずにゴミ箱へ捨てても全く問題のない読み物なのです。
そんな彼らから、興味を持続してもらうには、テンポよく、スラスラと読める文章が必要です。
そのためには、簡単な言葉を使い、なるべくわかりやすく表現するだけではなく、一行を短くし、歯切れよく、簡潔な短い文を書く必要があります。
そのためにも、不要な表現や言葉は排除せねばなりません。
もし、どうして良いか分からなければ、自分で書き上げたコピー誰かに渡し、声にだして読んでもらいましょう。
読み手が言葉に詰まる箇所が見つかるはずです。
そこが、あなたのコピーの読みやすさを低くしている原因なのです。
【ポイント3】書き出しは短く
最初の一文は、なるべく短く、読みやすくしましょう。
なぜなら、最初の一文を読んでくれなければ、それ以降の文章を読んでくれないからです。
つまり、あなたが一生懸命書いたコピーが読まれなくなってしまいます。
どれだけ強力なキャッチコピーで読者の注意を掴み、リードコピーで引き込んだとしても、コピーを最後まで読んでもらえなければ、レスポンスは出せません。
ボディコピーの書き出しは、長く、難しいものにならないよう、注意しましょう。
読者がスッと読めて、続きが知りたくなる内容がベストです。
【ポイント4】話しかけるように書く(会話調で書く)
読みやすい文章を書く方法の中に、「会話調」といったテクニックがあります。
わかりやすく言えば、「話すように書く」ことです。
説得力の高いコピーを書こうとすれば、なぜだか、堅苦しい文章になってしまいがちです。
しかし、読者がストレス無く、スラスラと読み進める文章は、気取ったフォーマルな文章ではなく、面白く、書き手に親しみを覚えるような、温かみのある、フレンドリーな文章です。(もちろん、馴れ馴れしすぎる表現や、読み手にとって失礼な表現はNGです。)
もし、会話調の文章が思い浮かばずに悩まれたなら、一度、タイピングする手を止めてください。
そして、ターゲットが目の前にいることを想定し、あなたの伝えたい内容を、言葉にして言ってみてください。
文法的に正しくない言葉が飛び出すかもしれませんが、その言葉が自然に聞こえたなら、迷わず採用しましょう。
【ポイント5】読み手と同じ言葉を使う
コピーの訴求力を高めるには、ターゲットが普段から使う言葉を調べ、取り入れなければなりません。
たとえば、歯科医院の先生は、「お客さま」のことを、「患者さま」と言います。
そして、「集客」という言葉ではなく、「集患・増患」といった言葉を使います。
「入れ歯」のことを「義歯」と言います。
ささいなことに思われるかもしれませんが、ターゲットが普段から使用している言葉を使うことが、読み手に「この人は自分と同じ」と思わせ、信頼を勝ち取り、訴求力を高めることにもつながるのです。
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大橋一慶
「売れるコトバ作りの専門家」。2002年からネット広告のベンチャー企業に入社して以来、大手ADSLプロバイダーの見込み客リストを10万件以上獲得するなど、多くのWEBプロモーションを成功させる。独立後はセールスコピーライターとして、1,000件以上の広告に携わり、年間10億円の売上に貢献するなど、ネット・紙媒体を問わず多くの案件を成功させる。なかでも「売りにくい商品を売ること」が得意で、学習塾、リフォーム、不動産、保険など、差別化が難しく、広告の反応が冷え切っている業界でも驚異的なレスポンスを叩きだす。株式会社みんなのコピー代表取締役。
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